ichou1のブログ

主に音声認識、時々、データ分析のことを書く

grafanaで可視化(日本取引所グループETF月間売買状況)

前回の続き。

金融緩和の一環として、日銀がETFの買い入れを続けていることを確認した。

次いで、取引所におけるETF売買状況の推移を可視化してみる。
投資部門別売買状況 | 日本取引所グループ

自己・委託別の総売買代金が月単位で集計されており、このうち、委託取引(Brokerage)を対象とする。

  • 自己取引: 取引参加者が、自らの勘定で行う取引
  • 委託取引: 取引参加者が、顧客から注文を受けて行う取引(資本が30億円以上の取引参加者分のみ)

(定義)
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-derivatives/sector/04.html

委託取引の内訳は以下のとおり。

  • 法人 (Institutions): 投資信託、事業法人、その他法人、金融機関(生保・損保、都銀・地銀等、信託銀行、その他金融機関)
  • 個人 (Individuals)
  • 海外投資家(Foreigners): 外為法に規定する「非居住者」
  • 証券会社(Securities): 同業他社からの委託取引


月次データなので、データソースへは、月末15時のデータとして登録した。
2018年から2019年10月分までのデータを使用。差し替え
2018年から2019年11月分までのデータを使用。
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(補足)月末時点のデータのため、例えば、「2018-11」の軸上にある値は2018年10月分の集計値を示している。

日銀は「個人」に含まれると考えられる。
(法人は一ヶ月の買いが1500億円ほどで、日銀が700億円の買いを3回以上行えば突き抜けてしまうため)

日銀がETFを買い入れているわりには、買い越しとならない。
さらに見てみると、海外投資家の「売り」(薄い緑)と、個人の「買い」(濃い黄色)が支え合っている。

日銀の買い入れ。
横の間隔が密なほど、頻繁に買いを入れていることを示す。
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株式は週次でデータが公開されているので、別途試してみる。
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